とりあえず、デッキの解説から。今更ハルクフラッシュの解説なんていりませんか?いりませんか?しくしく。
 約一ヶ月前、Flashのエラッタ撤回が海外のフォーラムで話題になり始めた頃から調整し続けてきているので、少しぐらい聞いても損はないかもしれませんよ?得もないかもしれませんけど。

 まずはさっくりレシピ。

CREATURES (12)
4 変幻の大男 / Protean Hulk
2 屍肉喰らい / Carrion Feeder
1 霊体の先達 / Karmic Guide
1 鏡割りのキキジキ /Kiki-Jiki, Mirror Breaker
1 ボディ・スナッチャー / Body Snatcher
1 心優しきボディガード / Benevolent Bodyguard
1 三角エイの捕食者 / Trygon Predator
1 Elvish Spirit Guide

SPELLS (34)
4 閃光 / Flash
4 召喚士の契約 / Summoner’s Pact
4 神秘の教示者 / Mystical Tutor
4 Force of Will
4 否定の契約 / Pact of Negation
4 目くらまし / Daze
4 渦まく知識 / Brainstorm
3 水蓮の花びら / Lotus Petal
1 撹乱 / Disrupt
1 蒸気の連鎖 / Chain of Vapor
1 残響する真実 / Echoing Truth

LANDS (14)
2 島 / Island
3 Tropical Island
3 Underground Sea
3 溢れかえる岸辺 / Flooded Strand》
3 汚染された三角州 / Polluted Delta》

SIDEBOARD (15)
2 根絶 / Extirpate
4 強迫 / Duress
2 虐殺 / Massacre
3 撹乱 / Disrupt
1 拭い捨て / Wipe Away
1 残響する真実 / Echoing Truth
2 エメラルドの魔除け / Emerald Charm


サイドについて

 以前の日記に書いた通り、明らかにタッチ黒の方が対アンチや対ミラーで強いことは分かっていたんですが、残念ながら《Underground Sea》を持っていないので、当初は諦めてタッチ赤にしていました。ただ《赤霊破/Red Elemental Blast》や《紅蓮破/Pyroblast》を積んでもどうしようもないことはプレイテストから明らかなので、赤の意味は《紅蓮地獄/Pyroclasm》だけ。まぁそれが大事なんですけど。
 GPコロンバスでは常套手段になっていたサイドにクリーチャーを積んでのアグレッシブサイドボーディング戦略なんですが、未来予知後のフラッシュはどう考えてもディフェンシブサイドボーディングでコンボ成立を狙ったほうが強い、というのがプレイテストで得た感触でした。初手〜3T目ぐらいまでのテンパイ率が未来予知前とは段違いになるので、ハンデス以外のアンチデッキは妨害するにしてもワンチャンスしかないことが多々。そんなときに《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》出してどうするの?という状況が非常に多かったわけです。ちなみにプレイテストは机にデッキ二つ用意しての一人回しです。寂しいです。
 タッチ赤を考えていた段階では、対ミラーのサイドボードが全く思い浮かばず、苦し紛れに《もみ消し/Stifle》を積んでいました。どうせ相手にきっちり引かれちゃったら役に立たないことは分かっていたんですが、無策も癪なので。

 で、当日会場に行ってリストを書いてたら、某アオキ氏から「赤はありえない、黒積まなきゃ」と当然のアドバイスをいただき、「《Underground Sea》高いんだよ〜」と貧乏人の悲哀を訴えたところ、余ってるから貸してもらえるとのこと。土地があっても《強迫/Duress》も《虐殺/Massacre》も持ってきてないよド○えも〜んとすがると、何故か出てくる各パーツ。ありがたや〜。
 以前の調整中から、どうにも《虚空の力線/Leyline of the Void》の後ろ向きっぷりがこのデッキに噛み合うと思えなかったので、対ミラーには《根絶/Extirpate》を用意。もし信奉者型がいたって《強迫/Duress》から繋げばなんとかなるかも、という方向で。
 ハンデスに対する解答は正直先手の《強迫/Duress》〜《目くらまし/Daze》の流れぐらいしかないのですが、《否定の契約/Pact of Negation》を抜きたくなるマッチアップなので追加のカウンターに《撹乱/Disrupt》。
 チャリス1+2なんて置かれ方をすることもたまにあるので一応《拭い捨て/Wipe Away》。

 ・・・《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》?それは見なかったことにしてくださいよ。緑はいらない子だったんですよ、ええ。

メインについて

 クリーチャー選択はほぼオーソドックス。キキジキ型ハルクフラッシュ使いで《心優しきボディガード/Benevolent Bodyguard》を積んでる人が少なくて驚いたんですが、なんでなんでしょうね。《モグの狂信者/Mogg Fanatic》や火力からのワンチャンスを封じられることが多いし、ハルクビートや巨大《屍肉喰らい/Carrion Feeder》でワンパン入れる場面でもチャンプブロック出来なくしたり除去かわしたり大活躍ですよ。
 《三角エイの捕食者/Trygon Predator》はPの人からコメントにいただいたアドバイスを元に投入。プレイテストでは大活躍でしたが、とりあえず役に立つ局面がありえて、かつ《召喚士の契約/Summoner’s Pact》で持ってこられる《Force of Will》の餌と考えていくとやはり彼が適任でした。

 マナソースは《水蓮の花びら/Lotus Petal》とESG含めて18枚。2〜3T目に3マナを確保することだけが大事なのでこの枚数です。《金属モックス/Chrome Mox》は刻印するものに困ることが多かったので不採用。特にメインでは2〜3Tキルを決めること”だけ”が大事なので、《水蓮の花びら/Lotus Petal》の方が有用だと思います。改良できる点としてしいていうならば、サイドの《エメラルドの魔除け/Emerald Charm》のスペースに土地を入れておいて、サイド後土地16枚にしたほうが良かったかなぁと思うぐらい。

 コンボ要素各4枚とメイン打ち消し13枚積み。バウンス2枚はほとんどおまけです。メイン力線張られてオワタ\(^o^)/はイヤなので。ここはいじる余地がほとんどないですかね。

 で、このような構成で目指したのは、先ほども書いたようにメインでの安定2〜3Tキルです。調整では、どんなデッキを相手にしても、メインで2〜3T目にコンボを始動して、こちらがカウンターを握っているとオワタ\(^o^)/なことがほとんどでした。まぁ普通に考えて当たり前ですが。
 つまりメインで安定2〜3Tキルが出来て、そのときに安定して打ち消しを1〜2枚引けているデッキを持ち込めればメインはほぼ勝てる、という、理論的なのかそうじゃないのかさっぱり分からない結論に達しました。0Tキルよりも1Tキルよりも、これが一番勝率が高いのです。青相手ならば1マナ余裕を作れればベスト。
 それから始めたのは、暇な時間にApprenticeとExcelを立ち上げ、キープした初手とコンボ達成のターン数とそのとき持っていた打ち消しの枚数をひたすらにリストアップすること。ある程度回したところで微調整を加えてリピートディスプロセス・・・というニートならではの糞のように余った時間で完成させたのが、上記のバランスでした。一人回しで、打ち消しを握っての2Tキル率約39%。どうみてもありえない数字です、本当にありがとうございました。

 なんか、こうやって書いてみると誰でも分かっているような当たり前のことしか言ってませんね、すみませんごめんなさい石投げないで下さい。
 優勝出来たのもデッキが良かったとかプレイングが良かったというより、当たり運のおかげっぽいしなぁ・・・。会場の半分に達したとも言われる《虚空の力線/Leyline of the Void》積んだデッキに1回しか当たってないとか、ハルクミラーを経験してないとか・・・。個人的にはきっともう認定大会では味わえないハルクミラーの殺伐とした雰囲気を味わってみたかったんですけどね(笑)

コメント

あんちゃん
あんちゃん
2007年5月29日11:59

完成されたレシピですね。美しい。

最後のピキュラは俺の友人です。土地2枚目引ければ勝ってたのに、って悔しがってましたw

バド・ホワイト
バド・ホワイト
2007年5月29日14:42

そう言っていただけると非常に嬉しいです

土地を引かれていたら、2T目に勝負が付いてたでしょうねw
対ピキュラは引きの勝負、だったのですがその割に白熱して楽しかったです

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