1月19日の日記
2008年1月19日 MTG(Legacy)◆ビートダウン
・ゴブリン
レガシー制定当初から常にトップメタの一角にあり続けるゴブリン。
デッキとしてはダークスティールでの《霊気の薬瓶/AEther Vial》以降、得たものがほとんどないにも関わらずこの位置を占めているということはそれだけデッキのポテンシャル・完成度が高いということかと。
環境のビートダウンデッキにとって癌となっている、対タルモゴイフを考えても、除去・対処のために複数の選択肢を持っており、極端に苦手にはしません。
ゴブリンが数少ない弱点としているのは、対コンボについて実効性の高い対策カードをほとんど持たないことと、クロックを維持しながら全体除去を放ってくる赤スレッショルドなどが考えられますが、引きによってはそれすら持ち前のスピードでビート可能です。
結局、白スタックスやエンチャントレスのように、極端にゴブリンをメタしたデッキ以外には高い勝率を誇るこのアーキタイプは、いまだにレガシーにおけるビートダウンの最良の選択肢だと言えるでしょう。レガシー最初期から存在しているせいで飽きられてしまっているのか、デッキのポテンシャルに比して愛用者が少ないように思われますが、AMCなどでもコンスタントに結果を出しています。
ただ、ビートダウンにしては様々なシナジーを内包しているという特長のせいで、プレイヤーの力量も試されるデッキでもあります。
・ナルコブリッジ
タルモゴイフと共に未来予知が残したもう一人の問題児。
ビートダウンに分類するかコンボに分類するか迷ったんですが、かつての《憎悪/Hatred》デッキのように、瞬殺コンボのオプションを持ったビートダウンと考えてみることにしました。
特に対コントロールという意味ではゴブリンに近いアドバンテージを持ったデッキで、ゴブリンが首謀者で息切れを防ぐのに対して、墓地から次々に出てくる生物は対処しきるには数が多すぎることもしばしば。
さすがに《虚空の力線/Leyline of the Void》は致命傷になりますが、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》や《根絶/Extirpate》ぐらいならば食らっても立て直せる点は墓地依存デッキとして白眉です。
対コンボにも、ゴブリンと同じように速度勝負を挑める点、そして環境のソリューションとされるクロックパーミッションを苦にしない点など、このデッキも環境を勝ち抜ける要素を持ち合わせてはいます。
ただ、対ゴブリンがかなり難しいマッチアップになる点、そして墓地対策というものが、環境のほぼ全てのデッキに考慮されてしまっている点、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》の跋扈など、このデッキにとって逆風となる要素も多々あります。それらの点に対処できれば、選択肢としてはアリかと思われます。
・スライ
タルモゴイフの採用で強力な打撃力を得たスライ。
とはいえ、逆に相手に使われるタルモゴイフは、火力で除去するには難しい生物ということになってしまいました。
また、環境全体がタルモゴイフを意識しているという点もスライにとっては大きなマイナスで、更にデッキの主力が所謂Counter-Topエンジンが突き刺さるマナ域だったり、現環境のコンボデッキを止める有効なカードをほとんど持ち合わせておらず、コンボにスピード勝負を挑めるほどの速度がない点も、向かい風だと言わざるえません。
ではスライが全くダメなのかと聞かれればそんなこともなく、例えば〜ストンピィ系には有利に戦え(るような気がし)ますし、フィニッシャーとしての火力を積める強みは赤スレッショルドが証明済みです。
とはいえ、タッチ黒での闇の腹心ぐらいしかアドバンテージを稼げるカードが入れられないというのはいかにも苦しい。
結論としては、現状では勝ち組になるには一工夫いりそうなアーキタイプ。モーニングタイドでの《田舎の破壊者/Countryside Crusher》が一つの回答になってくれるでしょうか。
・エルフ
正直、使った経験も使われた経験もないので適切な分析が出来る自信がありません。
とりあえずネットに転がっているレシピを見る限り、決定力が落ちたゴブリンというようなイメージ。ゴブリンと比べたとき、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》の存在というものがあまりに大きすぎる感じがします。コスト軽減+速攻付加と、ほとんど《Time Walk》のように機能する戦長はゴブリンデッキの根幹なわけで、ビートダウン速度という点ではゴブリンから二枚ぐらい落ちそうです。更に、ゴブリンにおける司令官による本体火力というようなフィニッシャーを持たないので、ボードの膠着を打開するのも難しそうです。
ただオラクル変更で弱体化したとはいえ、エラダムリーの与える被覆は相変わらず除去避けとして優秀ですし、森渡りはうっかりタルモへの回答になることもありそう。うーん、しかしそれでもゴブリンの下位互換的な印象が拭えません。
もっとも、アーキタイプとしてはローウィンの影響を強く受けていますし、エルフは今後も色々なカードが出てくる可能性も持っているので、今後に注目でしょうかね。試しに一度使ってみたいなぁ。
無駄に長くなってしまったので、続きは次回。
・ゴブリン
レガシー制定当初から常にトップメタの一角にあり続けるゴブリン。
デッキとしてはダークスティールでの《霊気の薬瓶/AEther Vial》以降、得たものがほとんどないにも関わらずこの位置を占めているということはそれだけデッキのポテンシャル・完成度が高いということかと。
環境のビートダウンデッキにとって癌となっている、対タルモゴイフを考えても、除去・対処のために複数の選択肢を持っており、極端に苦手にはしません。
ゴブリンが数少ない弱点としているのは、対コンボについて実効性の高い対策カードをほとんど持たないことと、クロックを維持しながら全体除去を放ってくる赤スレッショルドなどが考えられますが、引きによってはそれすら持ち前のスピードでビート可能です。
結局、白スタックスやエンチャントレスのように、極端にゴブリンをメタしたデッキ以外には高い勝率を誇るこのアーキタイプは、いまだにレガシーにおけるビートダウンの最良の選択肢だと言えるでしょう。レガシー最初期から存在しているせいで飽きられてしまっているのか、デッキのポテンシャルに比して愛用者が少ないように思われますが、AMCなどでもコンスタントに結果を出しています。
ただ、ビートダウンにしては様々なシナジーを内包しているという特長のせいで、プレイヤーの力量も試されるデッキでもあります。
・ナルコブリッジ
タルモゴイフと共に未来予知が残したもう一人の問題児。
ビートダウンに分類するかコンボに分類するか迷ったんですが、かつての《憎悪/Hatred》デッキのように、瞬殺コンボのオプションを持ったビートダウンと考えてみることにしました。
特に対コントロールという意味ではゴブリンに近いアドバンテージを持ったデッキで、ゴブリンが首謀者で息切れを防ぐのに対して、墓地から次々に出てくる生物は対処しきるには数が多すぎることもしばしば。
さすがに《虚空の力線/Leyline of the Void》は致命傷になりますが、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》や《根絶/Extirpate》ぐらいならば食らっても立て直せる点は墓地依存デッキとして白眉です。
対コンボにも、ゴブリンと同じように速度勝負を挑める点、そして環境のソリューションとされるクロックパーミッションを苦にしない点など、このデッキも環境を勝ち抜ける要素を持ち合わせてはいます。
ただ、対ゴブリンがかなり難しいマッチアップになる点、そして墓地対策というものが、環境のほぼ全てのデッキに考慮されてしまっている点、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》の跋扈など、このデッキにとって逆風となる要素も多々あります。それらの点に対処できれば、選択肢としてはアリかと思われます。
・スライ
タルモゴイフの採用で強力な打撃力を得たスライ。
とはいえ、逆に相手に使われるタルモゴイフは、火力で除去するには難しい生物ということになってしまいました。
また、環境全体がタルモゴイフを意識しているという点もスライにとっては大きなマイナスで、更にデッキの主力が所謂Counter-Topエンジンが突き刺さるマナ域だったり、現環境のコンボデッキを止める有効なカードをほとんど持ち合わせておらず、コンボにスピード勝負を挑めるほどの速度がない点も、向かい風だと言わざるえません。
ではスライが全くダメなのかと聞かれればそんなこともなく、例えば〜ストンピィ系には有利に戦え(るような気がし)ますし、フィニッシャーとしての火力を積める強みは赤スレッショルドが証明済みです。
とはいえ、タッチ黒での闇の腹心ぐらいしかアドバンテージを稼げるカードが入れられないというのはいかにも苦しい。
結論としては、現状では勝ち組になるには一工夫いりそうなアーキタイプ。モーニングタイドでの《田舎の破壊者/Countryside Crusher》が一つの回答になってくれるでしょうか。
・エルフ
正直、使った経験も使われた経験もないので適切な分析が出来る自信がありません。
とりあえずネットに転がっているレシピを見る限り、決定力が落ちたゴブリンというようなイメージ。ゴブリンと比べたとき、《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》の存在というものがあまりに大きすぎる感じがします。コスト軽減+速攻付加と、ほとんど《Time Walk》のように機能する戦長はゴブリンデッキの根幹なわけで、ビートダウン速度という点ではゴブリンから二枚ぐらい落ちそうです。更に、ゴブリンにおける司令官による本体火力というようなフィニッシャーを持たないので、ボードの膠着を打開するのも難しそうです。
ただオラクル変更で弱体化したとはいえ、エラダムリーの与える被覆は相変わらず除去避けとして優秀ですし、森渡りはうっかりタルモへの回答になることもありそう。うーん、しかしそれでもゴブリンの下位互換的な印象が拭えません。
もっとも、アーキタイプとしてはローウィンの影響を強く受けていますし、エルフは今後も色々なカードが出てくる可能性も持っているので、今後に注目でしょうかね。試しに一度使ってみたいなぁ。
無駄に長くなってしまったので、続きは次回。
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